むちうちの治療にはどんな方法がある?
二人乗りしたバイクに後方から追突されたそうで、バイクの運転手もブレーキをかけていたのでそれほど大きなダメージはなかったということでした。
警察による現場検証もあっていろいろ大変だったと言っていて、そのときはケガもなくどこにも異常がなかったのですが、翌日朝起きると首に違和感があると言うのではすぐに病院で診てもらうことをすすめしました。
しかし、妻は仕事をしていてその日は大事な会議があるし、もしむちうちと診断されたら首にコルセットみたいなものを巻かなければいけないと思うので、それは避けたいとのことです。
それに症状は軽いからそのうち良くなるのではと言っているのですが、軽いむちうちは自分で治すことは可能なのでしょうか?私は絶対に病院に行った方がよいと思うのですが、むちうちの治療にはどんな方法があるか教えてください。
むちうちの治療は症状に合わせて行われます
特に交通事故が原因でむちうちになった場合に、軽い症状だからと病院に行かずに放置してしまうと、交通事故とむちうち症状の因果関係を証明できなくなって、もらえるはずの慰謝料や治療費をもらなくなってしまうこともあります。
また、病院を受診した後で症状が良くなった場合でも、自己判断で通院を中断してはいけません。その場合も後から症状が酷くなっても交通事故の因果関係を疑われてしまい、慰謝料請求などで不利になってしまう恐れがあります。
むちうちの治療に関しては、個々の症状に合わせて行うのが原則です。
確かに、症状が強い場合は首に巻く頚椎カラーを処方されることが多いですが、症状が軽い場合は必ず首の固定が必要というわけではありませんし、安静にしてなくてはいけないということでもありません。
ある論文によれば、頚椎カラーをつけるとつけないときと比較した場合に症状が悪化する可能性も指摘されています。頚椎カラーは症状が強くて首を動かせない間のみ装着して、症状が軽減すれば外したほうがよいとされています。
病院で行うむちうちの治療には、薬物治療や疼痛部位や周辺に注射を打つ治療を行うところもあります。軽いむちうちには理学療法も有効で、筋肉の弛緩や痛みの緩和を目的とした電気治療や針治療が用いられています。