むちうちになっていても症状がすぐに出ないことに関しては、いくつかの理由があります。その一つに交通事故に遭ったことで興奮状態になり、痛みを感じにくくなっていることが挙げられます。
これは、興奮状態になったときにアドレナリンが出ることが起因しています。アドレナリンは極度の緊張や不安、怒りなどを感じることにより分泌されます。交通事故などの予期せぬアクシデントに遭遇した場合は、感覚が麻痺しやすくなるとされています。
他にも、交通事故に遭い頚部痛の症状が出た場合は、自然に痛みを避けようと楽な姿勢をとり続けてしまうケースがあり、これがむちうちの症状が出るのを遅らせる原因になることがあります。
交通事故に遭い脳内出血を起こしている場合は、発症までに時間がかかることがあります。頭部を損傷して脳内出血を起こしていると、血液が脳を圧迫するため症状が出るまでに時間がかかります。
この状況はとても危険なので、事故後にしびれを感じるなどの症状がある場合は、そのことを医師に話して早急に精密検査を受けましょう。
むちうちは、事故に遭った当日から翌日にかけて症状が出るケースが最も多いです。事故当日よりも翌日に痛みが強くなることもあり、3〜5日で痛みのピークを迎えることも多いです。
むちうちの症状が出るまでの期間には個人差があり、数週間後に症状を自覚するようなこともあります。このような場合は緩やかに症状が進行し、事故から2週間程度はいつ痛みや違和感を覚えるかもしれないので、注意して経過を観察してください。