むちうちの症状が出た場合は、いきなり整骨院に行っても問題はありませんが、痛みが強く、吐き気やめまいなどその他の症状が出ているなら、真っすぐ整形外科医院に行って医師の診察を受けましょう。
整骨院でも、病院よりも先に受診したときには、怪我の具合を詳しく診断してもらうために適切な施術をした後に整形外科を紹介します。
今回は痛みがそれほど酷くなく、病院に行く時間もないとのことなので、まずは整骨院に行ってもよいですが、早めに整形外科医院で精密検査を受けてから、その後は医師の診断結果も聞いて、自分がどこで治療を受けるか判断してください。
整骨院と病院では、治療の方法も施術の内容も異なります。整骨院では、痛みの緩和や怪我の回復を促す施術が行われ、病院では診察や詳しい検査や薬の処方などが行われます。
仕事が忙しい方は、夜や土日でも対応してもらえる整骨院での治療を選択するケースが多いです。むちうちで痛みの症状が強く出ている初期段階では、首を安静に保つことが大切です。
必要に応じてコルセットなどで固定することもあり、この段階ではマッサージなどは行いません。整骨院では首の痛みが落ち着いたら、東洋医学に基づいた施術で筋肉をほぐして、機能を回復するためのリハビリを行います。
具体的には、鍼灸施術や牽引療法、温熱療法、電気療法などが行われます。
鍼灸施術では、鍼や艾などを使用して経穴を刺激します。牽引療法とは、首を引っ張ることにより頸椎の関節を矯正して、神経の圧迫を軽減して症状を緩和する施術のことです。温熱療法とは、熱で血液の流れを良くして、痛みを緩和させる方法です。電気療法は、低周波治療器で患部に電気刺激を与えて、首の筋肉をほぐす方法です。